この世は添加物にあふれています。それは肌に付けるものも食品に関してもです。おそらく添加物を口にしない日はないのではないでしょうか。
肌荒れやニキビがなかなか良くならなくて、食材が大切だと調べまくって、どのくらい添加物が食品に入っているかを知りました。
商品を手に取って成分表を見てはまた棚に戻す。そんな行為を繰り返し、一時期、何も食べられなくなったことがありました。
もちろん、食品に入っている添加物は口に入れても安全だとされるものなのでしょうが、長期にわたり摂取した場合の影響はまだまだ解明されていないことも多いのが現状です。
また、一つの添加物ではなくいくつもの添加物が配合されています。いくつもの添加物が合わさったときの安全性は確かめられているのでしょうか。知らない間に過剰摂取しているというのも危険とされています。
酵素ドリンクや酵素サプリメントの中には添加物が入っていることが多いです。
添加物が入っているとどういう影響があるのかを知ってほしいと思います。
目次
食品に添加物が入っている理由
添加物と言うのは、保存料、甘味料、合成着色料、合成香料などの成分です。
その他にも
・食品をなめらかにする「乳化剤」「リン酸塩」
・ねばりやとろみをつけるための「増粘多糖類・増粘安定剤」
・変色や酸化を防ぐ「酸化防止剤」「ph調整剤」
・食品を固めるための「凝固剤」
・保存を保つための「安息香酸」「ゾルビンさ酸」
・味の調整をする「化学調味料」「調味料(アミノ酸等)」「酸味料」「甘味料」
など
なぜ入っているかと言うと、その食品を腐らないようにしたり食べやすいようにしたり、見た目を良くしたりするためなどです。また、食品を作る際の手間を省くため、コストを下げるために使用されることもあります。
保存料や甘味料、香料、着色料には天然と人工的に作られた合成があります。人工が悪くて天然が良いという事はありません。
今回は酵素ドリンクに比較的よく含まれている人工食品添加物について見ていきたいと思います。
人工的な添加物とは
人工的な添加物は、何百種類、何千種類とあるでしょう。現在日本では1000以上の食品添加物があると言います。
添加物は成分表に「保存料」「甘味料」などとは記載されていません。成分の名称で記載されています。
人工甘味料
甘味料はガムやタブレットなどのお菓子や、甘いジュースやカロリーゼロなどの飲み物などによく配合されています。
人工甘味料は砂糖に比べ数百倍の甘さがあるため、使用量が少なくて済みコストが抑えられ大量生産するのに重宝されています。
・アスパルテーム
・L-フェニルアラニン化合物
・アセスルマムK
・スクラロース
・ネオテーム
など
マウスによる実験で、人工甘味料が砂糖と同じように血糖値を上げインスリンを大量に分泌することも明らかになってきています。
インスリンの上昇は肌荒れやニキビに影響することがあります。
インスリンが分泌が過剰になると皮脂の分泌も過剰になってしまうんです。皮脂の過剰分泌は酸化の原因にもなりますし、アクネ菌の増殖につながるので良くありません。
その他にも、「砂糖と同じように人工甘味料は依存性がある」「人工甘味料は味覚も狂わせる」などとも言われます。できれば注意したいですね。
また、食品添加物ではないですが、酵素ドリンクには果糖類が含まれていることがあります。
・果糖ブドウ糖液糖
・果糖ブドウ糖
・砂糖(ショ糖)
・果糖
など
砂糖は腸内環境を整えるのには良くありません。悪玉菌のエサになるからです。果糖ブドウ糖なども長期で摂取すると糖尿病のリスクが上がると言われています。
また、甘みを抑えるためにクエン酸などで味を調整していることもあります。
一般に売られているヨーグルトやドレッシングなどにも入っていることが多いです。できれば入っていないものを選びたいところです。
防腐剤・保存料
防腐剤や保存料はその食品に菌が繁殖して腐らないように、菌の繁殖を抑えるために入っています。
・安息香酸
・安息香酸ナトリウム
・ソルビン酸
・ソルビン酸カリウム
・パラオキシ安息香酸
・亜硫酸ナトリウム
など
防腐剤や保存料は発がん性があるなどと言われています。
最近では、防腐剤や保存料の代わりにph調整剤(リン酸、クエン酸など)が配合されていることもあります。ph調整剤は何が使われているか表示する必要がないため少々気を付けたい添加物です。
そもそも酵素ドリンクや酵素サプリメントは、酵母菌や麹菌の発酵し、それらの菌が酵素を分泌してできています。菌の増殖を抑えるという事は、酵母菌や麹菌の働きも抑えてしまうことになります。
酵母菌や麹菌が抑えられてしまっている酵素ドリンクや酵素サプリメントは、栄養は取れるかもしれませんが、その効果は半減するでしょう。
発酵食品や発酵飲料は、昔から食品を保存するためにも使用されてきた人間の知恵です。ですので、本来であれば発酵食品に防腐剤や保存料は入っていなくても問題がないんです。
スーパーなどで売られている味噌やキムチなどにも防腐剤や保存料が入っていることが多いです。体に良いからと摂っている発酵食品が、実は体の害になっていることがあるかもしれません。
合成着色料
着色料は食品の色付けに使われますが、美味しそうな色だと食欲も増しますよね。
天然で作られも着色料もありますが、人工的に作られた着色料は、甘味料や防腐剤と同様に長期で摂取すると体に害を及ぼすとされています。
・カラメル色素
・赤色〇号
・黄色〇号
・青色〇号
など
海外では禁止の合成着色料が日本ではいまだに使われているものもあります。
地方のお土産屋さんでたくあんを買おうとしたら、海外では禁止になっている「黄色4号」が記載されている時には驚きました。
カラメル色素に関しては、表示が一緒なので天然のものと合成のものを区別するのが難しいのですが、この辺はメーカーへの信頼性でしょうか。
人工甘味料や防腐剤が入っている酵素ドリンクや酵素サプリメントに、「カラメル色素」と記載されていても、それが天然であるのかは信頼性にに欠けます。
安心できないのであれば、できれば入っていない方が良いですよね。
合成香料
香料は、天然であっても合成であっても「香料」と記載されていることがほとんどです。酵素ドリンクや酵素サプリメントは発酵しているので、匂いが強く飲みにくいのは正直あると思います。
合成香料は他の添加物に比べ発がん性などの報告がないそうで、比較的安心だとされています。
小学生だったか中学生だったか、授業の中でこんな実験をしたことがあります。
「100%オレンジのジュースVS素材が一切入っていない合成香料」
不思議な事に、合成香料の方がオレンジの香りが強くおいしそうな匂いがするんです。子どもの頃からそういった匂いで育ってきたら、本当の匂いを知らないのかも。とも思いました。
問題は「香料」としか記載されているで、何が入っているかがわからないということです。これは複数の香料を使っていても「香料」と一つ書けばいいとされているからです。
ビタミン
酵素ドリンクや酵素サプリメント以外にも多く使用されている「ビタミン」。おにぎり、サンドイッチ、カップラーメンなど、様々な食品に使われています。
ビタミンが入っているから体に良さそうと思うかもしれませんが、化学合成の添加物の場合もあります。
ビタミンC(V.C)は食品の酸化を防ぐために配合していますが、天然のビタミンではなく正確には「アスコルビン酸ナトリウム」です。
ビタミンB1も同様に防腐剤の代わりとして使用され、「ビタミンB1ラウリル硫酸塩」です。
ビタミンB2は着色料として配合されていることがあります。
ここで問題なのは、ビタミンCやビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどと記載されているものが天然なのか合成なのかが分からないという事です。
酵素の働きと添加物
酵素は、もともと体に存在する「体内酵素」と食品に含まれる「食物酵素」に大きく分けられます。そして、体内酵素は「代謝酵素」と「消化酵素」に分けられます。
食べたものを消化するのに消化酵素が必要ですが、体内酵素は消化酵素から先に使われ、その分代謝に回す酵素が減ってしまいます。この助けをするために必要なのが食物酵素です。
食物酵素を摂ることで体内にある消化酵素を使わなくて済み、体内にある酵素を代謝にまわせることになります。
そこで酵素の助けになる栄養素が豊富な酵素ドリンクや酵素サプリメントが人気なわけですが、そこに酵素を使ってしまう添加物が入っていたらどうでしょう。
体は添加物を毒素としてとらえます。その結果、肝臓で解毒しますが、この時に大量に体の中の酵素が使われます。肝臓は体の中の毒素を排出するのに非常に大切な臓器ですが、働き過ぎると疲れて機能が低下します。
健康や美容のために摂る酵素ドリンクや酵素サプリメントに本当に添加物が必要か?と言うのも考え物です。
酵素ドリンクやサプリメントは無添加が絶対?
添加物は酵素ドリンクや酵素サプリメントに限らず、日常で口にする食品にも多く含まれています。では、酵素ドリンクや酵素サプリメントだけが無添加じゃないといけないのでしょうか。
私としては「絶対に」という事でもないと思っています。酵母菌や麹菌が出す酵素の力が半減してしまうかもしれませんが栄養素は高いと思うので。
でも、それであれば、酵素ドリンクや酵素サプリメントでなくても良いのでは?とも思います。
もう一つは、添加物が入っている酵素ドリンクや酵素サプリメントの中には安くて買いやすいものもありますが、完全無添加の酵素ドリンクや酵素サプリメントと同じくらいの価格のものもあります。
添加物を加えないでも酵素ドリンクや酵素サプリメントは作れるんです。
同じくらいの価格だとしたら、添加物が入ってない方が良いと思いませんか。
できれば体に良いものをお勧めしたいのです。