酵素ドリンクはダイエットに良い、体に良いとされる反面、本当に酵素が入っているのかと疑問視されることが多いです。
実際、私も酵素ドリンクを飲む前は「酵素」についてあまり詳しくなく「めちゃくちゃ怪しいな!」と思っていました。
酵素ドリンクが怪しいと言われることには、「酵素」について誤解しているからだと思います。
酵素についての誤解と言うよりも「酵素ドリンクについての誤解」ですかね。
目次
酵素ドリンクが怪しいと言われるわけ
・酵素は胃酸で分解される
・酵素ドリンクには酵素は含まれていない
・酵素ドリンクは栄養価が高いので太る
など
私も酵素の本をいくつか読みましたが、「そうだよな、分解されちゃうよな~」と思ってました。
実際に、本には酵素ドリンクのことはあまり書かれていませんでしたので、かなり誤解していて部分はありました。
酵素は熱で破壊される?
まれに熱に強い酵素もありますが、熱に弱いのは酵素の特徴の一つです。
酵素はタンパク質の一種で、食物酵素は生の野菜や果物、生の肉などに多く含まれていて、加熱するとそのたんぱく質は変性します。
分かりやすいのが卵です。目玉焼きにしたりゆで卵にしたときに卵黄や卵白が固まり色が変わりますよね。これがタンパク質の変性です。冷めても元に戻りませんよね。
酵素ドリンクは「清涼飲料水」「醗酵飲料」に分類され、65度で10分程度の加熱殺菌処理が義務付けられています。「この時点で酵素が破壊されて(死んでしまい)意味がない」というのが怪しいとされる理由です。
酵素は胃酸で分解される
酸に弱いというのも酵素の特徴の一つです。酵素はph6~8の中性を好みます。
胃酸はph1~2の強酸性です。酵素ドリンクに含まれる酵素を飲んでも胃の中で死んでしまうとされ、これも酵素ドリンクが怪しいと言われる理由です。
酵素ドリンクには酵素は含まれていない
食物酵素と言うのは、生の肉や野菜の葉の部分に含まれているため、野菜や果物などを発酵させた酵素ドリンクには酵素は入っていない。という事が言われています。
ここで少し誤解されるのが、酵素の種類と働きです。
酵素には「体内酵素」と「食物酵素」と大きく分けられますが、食物酵素を摂ることで体内酵素の代わりになると思われる方も多いみたいです。
酵素を摂ったからと言って体内酵素になるのではなく、体内酵素の助けをします。
酵素ドリンクで大切なのは酵素ではない
酵素ドリンクと言うネーミングがどうにも怪しさを感じてしまいますが、酵素ドリンクで大切なのは野菜や果物を発酵しているという事です。
野菜や果物を発酵させる際に、酵母菌や麹菌で発酵させます。メーカーによっては果物の酵母菌を使用する場合もあります。
酵母菌や麹菌は比較的熱い強く、加熱したからと言って完全に死滅するという事ではありません。(沸騰したお湯には弱いみたいですが)
天然酵母は、食物繊維などからできている厚い壁と層を持っていて、熱や酸に強いのが特徴です。お湯を加えても酵素を持ったまま、もしくは酵素を作りながら体の中に届くことができるわけです。
優光泉や酵素八十八選では「耐熱酵母菌を使用している」と、ホームページでも説明されています。ですので、熱処理を行っても通常の酵母菌よりも多く残っていると言えるでしょう。
また、酵母菌や麹菌は酸にも比較的強く、胃酸に負けないで食べたものの消化を助けることができます。
酵素ドリンクに大切なのは酵母菌や麹菌
酵母菌や麹菌は酵素を分泌します。日本でも古くから多く使われている酵素源はこういった微生物です。特に細菌の増殖速度は、他の生物と比べられないほど高いので、酵素の生産量も高いと言われています。
この酵素がタンパク質を分解しアミノ酸に変えたり、デンプンを分解してブドウ糖に変えることによって栄養を吸収しやすくなります。
酵素ドリンクには野菜や果物の酵素は入っていないものの、酵母菌や麹菌が分泌する酵素は含まれています。
酵母菌は腸内で善玉菌のエサになるうえ、腸の中でも食べたものを発酵させる働きがあります。有害ガスを分解する働きもあるので、腸内環境も整えられます。
酵素ドリンクの中には酵素が入っていないものもある
酵素ドリンクが怪しまれるわけは、業界の大きさとも言われています。
つまり、「流行ってるから酵素ドリンク出しちゃおうよ。」という企業が増えたんですね。その中には添加物や砂糖が入っていて、本当に酵素が含まれていないものが多くあります。
発酵させる意味を知らない企業もあるんだとか。
発酵する過程をほとんどせず、菌の力を半減させるような添加物を配合させ、飲みやすくしたり腐らないようにしている。というものです。
酵素ドリンクは栄養価が高いから太るのではない
酵素ドリンクが太ると言うのは、酵素ドリンクに含まれる栄養素のせいではありません。こういった偽物の酵素ドリンクには糖分がたくさん入っているからです。
もしかしたら、酵素ドリンクには野菜や果物の糖質が含まれるので、毎日1本飲んだら太るかもしれませんが・・・。
酵素ドリンクに含まれる栄養価は確かに高いですが、ビタミンやミネラル、アミノ酸と言った栄養です。
ビタミンやアミノ酸のサプリメントを摂っても太りませんよね?
栄養素が発酵により吸収されやすくなり、その栄養価は代謝に関する酵素と組み合わさり代謝しやすくなります。
酵素ドリンクを飲んでいるからと、安心して食べ過ぎたら太るかもしれませんね。
酵素ドリンクは職人ありき
酵母菌や麹菌は、野菜に含まれる糖を分化しグルコースからエタノールを生成します。これも酵素による働きで、日本酒や泡盛、ワイン、ビールなどになる仕組みです。
つまり、酵素によるアルコール発酵作用です。
私は、「酵素ドリンクが酵母菌や麹菌が含まれているから、アルコール飲料にならないの?」と思いました。
酵母菌がエタノールを作るとき、かき混ぜて空気に触れさせると酵母菌は増えるのにエタノールは作られなくなります。
これは職人さんが毎日かき混ぜているんですよ。こういった工程をしっかりしている会社なのかも、良い酵素ドリンク化を見極める判断材料かもしれません。
酵素ドリンクは発酵飲料
そもそも、酵素ドリンクと言うから怪しまれるんじゃないか?とは思います。
酵素ドリンクって言うと怪しく聞こえますが、酵母ドリンクだと怪しく聞こえないと思うんです。
実際、酵母ドリンクと言うのもありますが、作り方はほとんど一緒で、果物や野菜を発酵させ酵母菌を配合させています。
ミランダカーが飲んでいると有名になった「コンブチャ」も発酵飲料ですね。
無添加の酵素ドリンクが良いと思うのは、やはり栄養価の高さです。肌に欠かせない栄養がたっぷり含まれ、酵母菌や麹菌のおかげで吸収しやすくなると言うわけです。